将士流の将棋で高段者を目指すブログ

私の将棋の実戦譜の解説やキャップ投げの上達法、本のレビュー等をやっていきます。

アマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニック2 先行予約開始

今回、アマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニック2の先行予約が開始されました。

前書の好評を受けて、第2弾を発売することにしました。

発売日は2月22日となっていますが、すでに予約が可能となっています。

 


アマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニック2

 

級位者の方は特に読んでくださると初段になるために必要な考え方を理解し、活用できるようになります。また、内容がとても豊富で級位者~三段の方も読めるようになっている思います。

 

前書では書ききれなかった内容についても本書では触れています。

本書では、前書と引き続き

・将士流の逆転術

その他

・受け潰しの指し回し

・かわす受け方

・美濃の弱点をついていく攻め

・攻めと受けのタイミング

などについても説明しています。

 

劣勢や敗勢の局面から逆転する指し回しを理解し、指せるようになると今まで負けていた対局を勝てる可能性がupすることは間違いないです。私自身、この指し回しで何度も逆転勝ちをしています。

 

構成としては


・角換わり45桂超急戦
左美濃対ノーマル三間飛車
居飛車早繰り銀風対雁木
・変則四間飛車対時雨式展望台美濃
横歩取り33角型空中戦法
・超速対先手中飛車
・角換わり45桂超急戦対棒銀
左美濃対向かい飛車
・4五歩早仕掛け対ノーマル四間飛車

 

という居飛車党の方も振り飛車党の方も読める内容となっています。自分が居飛車側をもっている場合がほとんどですが、オールラウンダーであることを生かして振り飛車についても詳細に説明しています。アマチュアの方が気になる対振り飛車についても、三間飛車、対中飛車、対四間飛車、対向かい飛車と十分な内容になっています。

居飛車戦も対雁木、横歩取り、角換わりも書かれており、しっかりした内容になっている。

 

本書を手に取ればみなさんの感覚が変わることだろう。本書は第2弾となっているが、こちらから読んでも問題ない。ただ、前書と併せて読むとより理解が深まると考えている。ぜひとも手に取って読んでいただきたい。みなさんの棋力向上を願っている。

ぞにきさんの大会 超速対先手中飛車 超速の優秀性

 

 

最初に

今回もぞにきさんの大会での棋譜を解説していこうと思う。

相手の方が先手中飛車で私が超速を指す展開になった。ゴキゲン中飛車や先手中飛車に対しては超速がかなり有効であると考えている

 

ただ、先手中飛車に対しては角道をぎりぎりまで開けないということをおすすめしたい。なぜなら、角交換をされると抑え込みがやりづらくなってしまうからだ。

 

ゴキゲン中飛車や先手中飛車は怖がることはない。私はある大会でゴキゲン中飛車を指す方に2連続であたって、負けてしまった経験がある。その後、研究を重ねたことで6割以上で勝つことができるようになった。

 

▲as_a_rule(1498) vs. ▽Roi将士(1226)

 


棋譜を見やすい将棋盤で表示するために,Fireworks さんが作成されたアニメーション付棋譜再現プレーヤー 「フラ盤」を使用させていただいています.)

 

解説

では解説していこう。お互い、駒組みが行われて32手目に私が△65銀と銀をぶつけた局面では△65桂の方が勝った。ただ、△65銀でも互角であった。この局面は、相手の形によって△65銀と△65桂と仕掛けを変える必要があることを覚えておこう。どちらも優秀な仕掛けだ。

 

△65桂は角に当たっており、▲同銀には△同銀と取っておいて、次の△76銀を狙う。△76銀に対して▲95角と出るような手は△84銀としておけば後手優勢だろう。角を逃げる場所によっては、△86歩と飛車先突破を狙うことができる。

 

△65銀は▲同銀には△同桂と跳ねていき、△57銀を狙う。これも角を逃げる場所によっては△86歩と飛車先突破を狙うことができる。

 

本譜は△65銀に対して▲95角という手があったため、△65桂の方が勝ったのだった。だからといって、△94歩としてから△65銀を狙えるかと言ったらそれはできないのだ。次に先手から▲56銀という手があり、65の地点から攻めることができなくなる。

 

57手目△44角としたが、△99角成とした方が勝った。Youtubeでライブを見てくださった方はわかると思うが、かなりこの手は悩んでいた。もしかしたら口に出していないかもしれないが(笑)

▲同飛に△15歩と仕掛けていれば勝ちは揺るぎなかった。以下考えられる手順は▲同歩△同香▲16歩△28角▲18玉△16香▲17角△同角成▲同桂△同香成▲同玉△11香▲16香△28角▲18玉△16香▲29玉△19香成の詰みだ。

 


アマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニック

 

59手目の▲51歩成に対して△31金と逃げるような手は覚えておいてほしい。相手の攻めを遅らせる手筋だと言える。よくでてくる。

 

 69手目の▲23香成には△同玉と取っておけばよかった。フィッシャールールということもあり、チキってしまった。これに対して▲31龍には

△17香▲同桂△同歩成▲29玉△28銀▲同飛△同とで詰みであった。ここは攻めなくてはいけないと思う。本譜は△43玉と逃げたが、中央にいけば詰まされる心配はない。

 

76手目も詰みがあった。△28銀▲同金△47角▲39玉△28と▲同飛△38金▲同飛△同角成という詰みだ。ただ、時間がない時は詰みを見つけることができれば良いが、見つからないと焦って悪手を指してしまうため本譜のような確実な攻めでも良いと考えている。

 

ぜひとも参考にしていただきたい。(^_-)-☆

動画で本局を見たい方はこちら↓

https://www.youtube.com/edit?o=U&video_id=2qEqn58n05w

 

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ぞにきさんの大会 将士対つぶあん 角換わり早繰り銀解説 最悪の逆転負け

振り返り

最悪の逆転負けということで、今回は、Youtubeで行われたぞにきさんの大会での棋譜を振り返ろうと思う。

内容としては、序盤私の作戦負けで劣勢になったものの、中盤でうまく逆転をした。しかし、終盤詰ましにいくところでミスがでて、受けにもミスがでてしまい、逆転負けを食らってしまった。

後を引いてしまいそうな逆転負けであった。

つぶあんさん(723) vs. ▽Roi将士(1253) (上側が先手です.)

(下側が後手です.)

 
棋譜を見やすい将棋盤で表示するために,Fireworks さんが作成されたアニメーション付棋譜再現プレーヤー 「フラ盤」を使用させていただいています.)
 

逆転勝ちはよくあるのだが、逆転負けをされるのはかなり悔しいものだと改めて実感した。逆転勝ちは将士流逆転術という私自身の逆転に向けての指針があり、劣勢や敗勢で逆転を狙う指し回しがあり、自身で執筆した将棋の本でも紹介しているのが、負けてしまうのは何とも情けないと思った。

中盤はその将士流の逆転術に基づき、盤面を複雑にしていくなどの考え方のもと指していた。終盤は実力不足だったかもしれない。

逆転術についてはこの本を参考にして欲しい。


アマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニック
 

解説

では、早速解説していこう。今回はブログに棋譜を並べることができるものを載せたため、それを活用しつつ見てほしい。
本譜は先手が11手目に68玉とするなど、角交換のタイミングを遅らせてくる対局となった。どちらかといえば、角換わりより相掛かりの将棋になったような感覚だった。
 
先手の23手目に指した▲16歩に対しては冷静に△14歩とついておけば良かった。これを手抜くことによって、後手の攻めを早くさせようという狙いではあったが、最後△13玉と逃げる手を残しておく必要があった。こういうことを今言っては後の祭りのようだが、端歩は心の余裕ということで終盤に向けて指しておくべきなのかもしれない。
 
25手目の▲33角成を△同桂と取った時に先手が少し良くなってしまった。単に△同銀と取る手は考えていたのだが、より先手を圧迫させようという攻めという点で△同桂と指してしまった。先手に1歩入った時に、▲35歩~▲34歩のように桂頭を狙う手を生じさせてしまっているため、後手は好んで選ぶ変化ではなかったと言える。△同銀で良かったのだ。
 
後手の32手目の△76歩は拠点を作る上では、優秀な手だと思うが、本譜ではあまり良くなかった。指した感触もあまり良くなかったのだが、他に指す手がわからなかった。ここでは、△44角としておき▲35歩からの攻めを受けつつ、角のラインを生かして攻める手を模索するべきであっただろう。
 
45手目の▲33歩成で後手は桂損になってしまった。桂損くらいであれば、アマチュアの対局なら逆転はそこまで難しくはないと考えている。
 
47手目の▲95歩は△同歩と取ってしまうと▲92歩と角のラインを生かして攻められてしまう狙いを秘めていた。ということで、△同歩と取ることはできないのだ。そこで、後手は△88歩~△44角と攻めていく。後手の方針としては、ここである程度、離れてしまった差を戻していこうというわけだ。あわよくば、中盤で逆転してしまおうと目論んでいた。このような局面になってしまっては厳しいので、勝負手気味に指していく必要があると考えている。悪手を指しても良いのだ。相手にそれを超える悪手を指すように指しまわせば、相手の背中は見えてくる。
 
52手目の△77銀は思い切った手である。▲同桂△同歩成▲同金とされては後手はますます厳しくなってしまうが、▲同桂△同歩成▲同銀と進み、△76桂を打つことができた。この手に対して、先手はさらに▲59玉と悪手を指してしまう。悪手で大悪手を指させる指し回しはぜひとも覚えていきたい。
 
69手目の▲55桂には△64金としっかり受けておくべきであった。先手からはこれ以上の攻めはないため、完全に受けてしまえばよかったのだ。棋風でもここで駒を投入したかったのだが、持ち駒をケチってしまった。後手としては、香を補充することも可能であるため、駒は補充できるのだ。
 
76手目は、軽く△69成桂で後手優勢であった。しかし、△36香のような甘い手を指してしまった。36の地点に指すのであれば、△36桂の方が勝っただろう。本譜は結局、香を取られてしまった。
 
 84手目の△39銀も部分的には手筋として成立するのだが、飛車の横効きが強いため、本譜では指すべきではなかった。△59龍と走った局面で、49に受けられた場合に△48金と指すことができないからだ。しかし、本譜は▲38玉と逃げたため、チャンスが巡ってきた。△48金が激痛でまた後手優勢という局面にすることができた。目に見えて優勢だろう。
 
90手目は△34桂に変えて、△36歩で良かった。▲同銀には△57龍という手がある。後手がかなり勝ちやすい局面だろう。
 
94手目の△39銀は大悪手だった。先手の飛車を攻めに参加させる展開になってしまった。単に△36歩の方が勝った。
 
101手目に指した▲53角成に対しては、△52歩と受けておけばまだ問題なかった。△42金でも耐えることができていただろう。△42銀が悪手で詰みを誘発してしまった。
 
最後に
中盤の考え方はぜひとも参考にして欲しいと思う。
終盤はひどい指しまわしをしてしまったが、また勉強をして勝てるように頑張ろうと思う。応援よろしくお願いします(*´ω`)
もし良かったら、Youtube電子書籍を読んでいただければ嬉しい。


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永瀬拓矢さんの全戦型対応版永瀬流負けない将棋 レビュー

今回は、本のレビューをしていこうと思う。

その本は、永瀬拓矢さんの全戦型対応版永瀬流負けない将棋だ。


全戦型対応版 永瀬流負けない将棋 (マイナビ将棋BOOKS)

永瀬さんは受け将棋であることが広く知られているが、独特の指しまわしで受けて受けて受けまくり、逆転をしてしまうという印象がある。

 

その永瀬さんの書籍ということで読んでみたのだが、とても勉強になった。この本の良さというのは、自分と違った感覚、大局観、考え方を知ることができるということだと思う。永瀬さんが対局時、どのように考えて指しているのか、参考になった。

 

題名で負けない将棋と書かれているが、永瀬ワールド全開の負ける確率を極限まで減らす指しまわしに感動を覚えるような棋譜がたくさん掲載されている。

 

私たちがこの本を読んだからといって、すぐに同じことができて強くなるかというとそれは違うと思う。あくまでプロ棋士の方の考え方を知るきっかけにはなる程度かもしれない。アマで同じ局面がでることは少ないのでないかと考えている。しかし、この考え方を知ることによって、部分的に似た局面で方針が立てやすくなる、考えやすくなるというのは絶対に言えると思う。

 

私自身、この感覚を少しでも取り入れようと実戦を指すのだが、この手は永瀬さんが指しそうだなと思うことがある。これは、明らかに自分の今までの感覚とは別の部分が働いてきているといえるだろう。

 

将棋において本を読んだからすぐ勝てるというのは、定跡が書かれている本で全く同じ展開に進んだ時くらいしかないと思う。しかし、それでは意味がないと思っている。実戦ではほとんど書かれているような局面はでてこない。私たちが見たこともない局面に出会った時にどのように考えるかという時の1つの指針になるのがこの本だと私は考えている。考えるための手助けになるような本だといえるだろう。

この書籍の読み進め方としては、級位者や段位者によっておすすめする読み方が変わってくる。

 

級位者

プロがどのような思考で考えているのかなど大まかな考え方を理解する。

 

初段~三段

プロがどのような思考で考えているのかを理解し、未知の局面で実際に永瀬先生がどのように考えるのかを考えながら指しまわす。

 

高段者

プロがどのような思考で考えているのかを理解し、その感覚を取り入れてみる。自分に合った考え方を身につける。

 

このような読み方が良いのではないだろうか。あくまで、おすすめというわけであるため、級位者の方が高段者の読み方をしてもかまわないと思うが、少々難しいかもしれないということは考慮した方が良いと思う。

 

私はこの本を読んで、すくなからず指し回しに影響があったと考えている。最初は、新しい感覚を取り入れた際は負け越してしまうのが当たり前だが、従来の感覚と良い感じ混ざり合うことによって強くなることは間違いないと考えている。


永瀬流 負けない将棋

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キャップ投げ上達法(*´ω`)

キャップ投げについて、私の考えを書き記していく。

キャップ投げというのは、そもそもペットボトルのキャップを投げるというスポーツである。現状はまだスポーツと呼べないかもしれないというのが事実であるが、キャッパーと呼ばれる方や京大のわっきゃいさんが真剣に普及を進めていることを考えるとスポーツと言われる日もそう遠くはないというのが私の考えだ。他にも様々な考えはあるのだが、またの機会にしようと思う。

 

キャップ投げ上達法という題名にしたからには本題に入っていくのだが、みなさんはどうすれば上達すると思っているのだろうか。

私の考えは、やたら投げ込みすぎるのはよくないと考えている。フォームが崩れたり、肩やひじがいたくなったりしてしまう。また、弾く握り方の方は、皮がむけることがあるだろう。量より質を大事にして欲しいと思う。

 

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感想(0件)

キャップ投げの良いところは、自分で球種を試行錯誤して作っていくことができることにあると思う。そこで、自分だけの球種を投げるためにいろいろな握り方を練習することが上達の近道だと考えている。自分だけの球種とここまで書いてきたが、私や他の方がYoutubeにupしている握り方の動画を見て覚えることも上達にはうってつけだと思う。理由としてはすでにほぼ完成されている球種であるからだ。簡単に投げられるようになるという良さもある。しかし、手の大きさや指の長さはひとそれぞれであるため、全く一緒の球種になるわけではない。その動画よりも変化量が大きくなったり、球速が遅くなったりしてしまうこともあるだろう。そこから、少し握りを変えることによって、その人だけの最強の球種ができるだろう。

先ほども述べたように私の球種も完成とはいえない。動画で見ていただいた方がさらに試行錯誤することによってよりよい球種になると思う。それこそがキャップ投げの

醍醐味といえるのではないだろうか。

 

">以上のことから私が言いたいことは、量より質の練習をするということと私や他の方のYoutubeの動画を見て終わってしまうのではなく、それを自分なりにアレンジしていくことが上達する近道だと思う。

 

三振を取りたいのであれば、私のSフォークが特におすすめであるため、ぜひ1度は見てほしい。

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量より質(≧▽≦)、ぜひ三振を取れる投手に


キャップ投げ初?将士のキャップ投げ方徹底解説

電子書籍のアマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニック レビュー

今回は私が執筆したアマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニックという本のレビューをしていこうと思う。

私自身が書いた本をレビューというと違和感がある(笑)。紹介という形だと考えてほしい。


アマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニック

構成としては、

ミレニアム対角交換四間飛車

ノーマル四間飛車居飛車急戦

ミレニアム対ノーマル四間飛車

雁木対矢倉

角換わり48金29飛型対右玉

角換わり45桂超急戦

雁木対右四間飛車

ゴキゲン中飛車対超急戦

嬉野流(鳥刺し)対中飛車

角換わり48金29飛型先後同型

将士の詰め将棋

という形になっている。

これを読んで理解して、指し回すことができるようになれば初段になれるというコンセプトで書かせていただいた。

初段より上の二段も可能だと言える。

 

本書を書くきっかけとしては、私自身が2級~1級、1級~初段に上がるのに苦労した経験があり、その経験を活用することによって皆さんが初段になるためのお手伝いができれば良いなと思い、執筆し始めた。

 

私自身は今、将棋においてはアマ三段の棋力を持っている。そこで、どういった部分に気をつけて指し回す方が良いのかについて書いたつもりだ。特に意識して書いたことがある。それは、逆転の仕方だ。級位者の方は投了が早い方が多い印象がある。理由として、もう負けだと思ってしまうことにあるだろう。優勢だったのに劣勢になってしまってショックで諦めてしまう経験があると思う。そこで諦めてしまうと初段が遠のいてしまうのだ。

 

本書では、劣勢や敗勢での指し方について詳しく記してある。自身の棋譜と共に解説しているため、より説得力がある構成になっていると思う。

将士流の逆転術について本書では学んでいただきたい。本来、負けになっていた対局を数局でも拾えるようになれば、初段にかなり近づくだろう。

また、本書では受けをメインに解説している。理由としては、級位者の方はやたら攻めすぎてしまうことがあるからだ。攻めすぎてしまい、受けられて取り返しのつかない状態になってしまうと逆転もしにくくなってしまう。受けと攻めのタイミング等も参考になると思う。受け潰しこそが最強の攻めだということがわかるだろう。

 

ただ、素人が書いた本だから怖いなと思う方が少なからずいらっしゃるのはわかっている。確かに怖いと思うが、棋力が近いものだからこそわかることや苦しんで段位者になったことを考えると級位者の方や伸び悩んでいる方の気持ちがわかる。

一度、私のYoutubeを見に来ていただいてどういう将棋を指すのか見てから、買うか考えていただいても構わない。ただ、言えることは本書を読むことによって今までと違った感覚を得られるだろうと。

 

私自身オールラウンダーであるため、居飛車振り飛車両方の棋譜を載せているが、居飛車を指す方が多いので居飛車棋譜が少し多くなっている。ただ、居飛車振り飛車の対抗形は相手の手についても説明しているため、振り飛車党でも参考になると思う。本書では、定跡を覚えるではなく、タイトルにある通り考え方、テクニックをメインで解説している。定跡本ではないため、ご注意を。将士流の逆転術としてソフトと同じ手を指すのではなく、人間的に間違いやすくする手を指すという考え方があるのだが、そういった部分が参考になると思う。

金額も500円と他の棋書に比べて安く手軽に買いやすいと思う。

ぜひとも本書を手に取ってみてほしい。

お願いします(*´ω`)

 


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先崎九段のうつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 レビュー

今回は、あるプロ棋士の方が書かれた本についてレビューをしていこうと思う。

それは、先崎九段のうつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間という本だ。

 


うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 (文春e-book)

この本は先崎九段がうつ病になった時の体験談から詳しく書かれている。

うつ病は身近な病気だと思っていない方も多いかもしれない。しかし、明日私たちの身に降りかかるかもしれない身近な病なのだ。ちょっとしたストレスが原因でなってしまうかもしれない、先崎九段にとっては将棋界が藤井聡太さんに盛り上がっている時期にうつ病にかかってしまった。それは、将棋界が盛り上がっている時に自分が出ることができない悔しさ、もどかしさを感じていただろう。嫉妬も少なからず感じるはずだ。

そういった状態に陥ってしまった時に先崎九段がどう考えていたかがよくわかる内容になっている。

今の現代社会は、ストレス社会ともいえるストレスが蔓延していると思う。会社では上司に無理難題をつきつけられ、仕事ができないと陰口を言われているかもしれない。学校では、必要があるのだろうかと疑心暗鬼になりながら勉強をして、土日にも試験を受けに行ったり、テストが毎週のようにあったりと辛いことはたくさんある。

明日は我が身という言葉があるかもしれないが、本当にいつ何時私たちがなってしまってもおかしくない病だ。

うつ病になったと隠してしまいたくなる気持ちを押し殺して、わたし達に投げかけるかのように書いてくださった先崎九段のこの本は読んでみて、グッとくるものがあった。

うつ病についてはあまりどのような病気なのかは知られていないと思う。周りにこういった病気の方の辛さ、どういった気持ちになるかも知ることができる本になっている。

将棋が強くなるというわけではないが、私たちの知識、精神面が向上することは間違いないだろう。

ぜひとも読んでいただきたいと思う。


 


アマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニック

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