将士流の将棋で高段者を目指すブログ

私の将棋の実戦譜の解説やキャップ投げの上達法、本のレビュー等をやっていきます。

先崎九段のうつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 レビュー

今回は、あるプロ棋士の方が書かれた本についてレビューをしていこうと思う。

それは、先崎九段のうつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間という本だ。

 


うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 (文春e-book)

この本は先崎九段がうつ病になった時の体験談から詳しく書かれている。

うつ病は身近な病気だと思っていない方も多いかもしれない。しかし、明日私たちの身に降りかかるかもしれない身近な病なのだ。ちょっとしたストレスが原因でなってしまうかもしれない、先崎九段にとっては将棋界が藤井聡太さんに盛り上がっている時期にうつ病にかかってしまった。それは、将棋界が盛り上がっている時に自分が出ることができない悔しさ、もどかしさを感じていただろう。嫉妬も少なからず感じるはずだ。

そういった状態に陥ってしまった時に先崎九段がどう考えていたかがよくわかる内容になっている。

今の現代社会は、ストレス社会ともいえるストレスが蔓延していると思う。会社では上司に無理難題をつきつけられ、仕事ができないと陰口を言われているかもしれない。学校では、必要があるのだろうかと疑心暗鬼になりながら勉強をして、土日にも試験を受けに行ったり、テストが毎週のようにあったりと辛いことはたくさんある。

明日は我が身という言葉があるかもしれないが、本当にいつ何時私たちがなってしまってもおかしくない病だ。

うつ病になったと隠してしまいたくなる気持ちを押し殺して、わたし達に投げかけるかのように書いてくださった先崎九段のこの本は読んでみて、グッとくるものがあった。

うつ病についてはあまりどのような病気なのかは知られていないと思う。周りにこういった病気の方の辛さ、どういった気持ちになるかも知ることができる本になっている。

将棋が強くなるというわけではないが、私たちの知識、精神面が向上することは間違いないだろう。

ぜひとも読んでいただきたいと思う。


 


アマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニック

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