電子書籍のアマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニック レビュー
今回は私が執筆したアマだから書ける初段に必要な大局観、考え方、テクニックという本のレビューをしていこうと思う。
私自身が書いた本をレビューというと違和感がある(笑)。紹介という形だと考えてほしい。
構成としては、
ミレニアム対角交換四間飛車
ミレニアム対ノーマル四間飛車
雁木対矢倉
角換わり48金29飛型対右玉
角換わり45桂超急戦
雁木対右四間飛車
ゴキゲン中飛車対超急戦
嬉野流(鳥刺し)対中飛車
角換わり48金29飛型先後同型
将士の詰め将棋
という形になっている。
これを読んで理解して、指し回すことができるようになれば初段になれるというコンセプトで書かせていただいた。
初段より上の二段も可能だと言える。
本書を書くきっかけとしては、私自身が2級~1級、1級~初段に上がるのに苦労した経験があり、その経験を活用することによって皆さんが初段になるためのお手伝いができれば良いなと思い、執筆し始めた。
私自身は今、将棋においてはアマ三段の棋力を持っている。そこで、どういった部分に気をつけて指し回す方が良いのかについて書いたつもりだ。特に意識して書いたことがある。それは、逆転の仕方だ。級位者の方は投了が早い方が多い印象がある。理由として、もう負けだと思ってしまうことにあるだろう。優勢だったのに劣勢になってしまってショックで諦めてしまう経験があると思う。そこで諦めてしまうと初段が遠のいてしまうのだ。
本書では、劣勢や敗勢での指し方について詳しく記してある。自身の棋譜と共に解説しているため、より説得力がある構成になっていると思う。
将士流の逆転術について本書では学んでいただきたい。本来、負けになっていた対局を数局でも拾えるようになれば、初段にかなり近づくだろう。
また、本書では受けをメインに解説している。理由としては、級位者の方はやたら攻めすぎてしまうことがあるからだ。攻めすぎてしまい、受けられて取り返しのつかない状態になってしまうと逆転もしにくくなってしまう。受けと攻めのタイミング等も参考になると思う。受け潰しこそが最強の攻めだということがわかるだろう。
ただ、素人が書いた本だから怖いなと思う方が少なからずいらっしゃるのはわかっている。確かに怖いと思うが、棋力が近いものだからこそわかることや苦しんで段位者になったことを考えると級位者の方や伸び悩んでいる方の気持ちがわかる。
一度、私のYoutubeを見に来ていただいてどういう将棋を指すのか見てから、買うか考えていただいても構わない。ただ、言えることは本書を読むことによって今までと違った感覚を得られるだろうと。
私自身オールラウンダーであるため、居飛車と振り飛車両方の棋譜を載せているが、居飛車を指す方が多いので居飛車の棋譜が少し多くなっている。ただ、居飛車対振り飛車の対抗形は相手の手についても説明しているため、振り飛車党でも参考になると思う。本書では、定跡を覚えるではなく、タイトルにある通り考え方、テクニックをメインで解説している。定跡本ではないため、ご注意を。将士流の逆転術としてソフトと同じ手を指すのではなく、人間的に間違いやすくする手を指すという考え方があるのだが、そういった部分が参考になると思う。
金額も500円と他の棋書に比べて安く手軽に買いやすいと思う。
ぜひとも本書を手に取ってみてほしい。
お願いします(*´ω`)